E&Yは東京をベースにデザイン家具及びアートオブジェクトの編集、開発、製作及び販売を行っている企業です。そのデザインリソースは世界中の第一線で活躍するデザイナーから日々送られてくる最新の情報です。開発は専任のインハウススタッフが担当し、日本国内及び海外で製作しています。様々なプロジェクトに対応するために、グラフィック、アーティスト家具、プロジェクトのためのオリジナルプロダクトの開発も行っています。E&Yの作品の一部はMoMA NY, London Design Museum, Musee des Arts Decoratifs Paris, Sweden National Museumなどに収蔵されています。毎年秋に東京で新作コレクションを発表しています。ますますクロスオーバーするデザインクリエーションの開発を軸に、最新のデザインを発信しています。
デザイナー
二俣 公一
KOICHI FUTATSUMATA
デザイナー。1975年鹿児島生まれ。福岡と東京を拠点に空間設計を軸とするケース・リアル(CASE-REAL)とプロダクトデザインに特化する二俣スタジオ(KOICHI FUTATSUMATA STUDIO)の両主宰。国内外でインテリア・建築から家具・プロダクトに至るまで多岐に渡るデザインを手がける。主なプロダクト作品に、「HAMMOCK(E&Y)」「in the sky (E&Y)」「valerie_objectsのためのカトラリー (valerie_objects)」「キウル ベンチ(Artek)」など。デザインした真空管アンプ「22(EK Japan)」はサンフランシスコ近代美術館の永久所蔵品となっているほか、その他受賞多数。2021年より神戸芸術工科大学客員教授を務める。
「靴を履く」「靴紐を結ぶ」「ブラッシングする」「必要な道具を収める」
といった一連の行為を、1つのフォルムに凝縮して
靴専用のスツールとしてデザインされました。
玄関でのラフな使用を考慮し、
仕上げには工具や建築資材等に用いられる
ユニクロメッキ、六価クロメートメッキを使用。
家具でありながらヘビーデューティーな道具としての
要素も兼ね備えるプロダクトです。
腰掛けるための丸い座面と、脚をのせる丸パイプ、
手入れの道具を入れておけるトレイという
様々な要素が組み合わさっているにも関わらず、
極限までシンプルに削ぎ落とされた形で構成され
ひとつにまとまっていることで、
このスツールの持つ機能をそのまま形にしたような造形が印象的です。
GOのオリジナルデザインであるSHOE STOOLは
ファッションブランド「FUJITO」の
10周年アニバーサリー限定アイテムとして2013年にデザインされました。
その後イギリスWallpaper* Design Awardsでの受賞などを経て、
2014年にはイタリア・フィレンツェの家具ブランドからリリース。
そして2021年8月、E&Yの新たなコレクションとして再編集され、
オリジナルに近い仕様であらためて再販が果たされました。
日々使用していくことでつく汚れや傷などの経年変化も
使い込んだ道具のように馴染み、より愛着が湧くようなアイテムです。