マルニ木工がデザイナーの深澤直人氏とタッグを組んで、
現在持ち合わせる最高難度の技術をもって、
約3年の歳月を経て完成させた、まさに至高の1脚。

彫刻のように木を削り出すことで生まれた、
オーガニックなかたちが美しいアームチェアTako

えっ と驚くその名前。。。

おそらくほぼすべての人が想像するのは、
8本足が自在に動く蛸ではないでしょうか。

この椅子はもともと蛸をイメージしてデザインしたわけではないのですが、
ユニークで何とも言えない名前は一度聞いたらきっと忘れられませんよね。

同じMARUNI COLLECTION（マルニ コレクション）には、
ジャスパー・モリソンさんがデザインされた
Fugu（こちらもそのままの通り、フグと読みます）という シリーズがあります。
深澤さんは、FuguがあるならTakoもありではないかと
何とも面白い発想で、2人のペアが暗黙でやりあっている、
そんな雰囲気を想像してTakoと名付けたと話されています。

背もたれから枝分かれしたように繋がるフレームや、
しなやかなカーブを描いた座面形状。
やわらかい曲線でかたちづくられたシルエットは、
印象的でありながら清らかな静けさをまとっています。

流れるようなやわらかく温かみのあるシルエットから
Takoと名づけられたこの椅子は、
ゆとりのある広い座面と途切れのないなめらかなフレームが、
ゆったりと包みこむように身体を支えてくれます。

ゆるやかに湾曲したアームはどの角度からも握りやすく、
ずっと手をそえていたくなるような、ストレスのない心地良さ。

太い無垢材から時間をかけてじっくり削り出されれた、
なんとも贅沢な仕上がり。

すべての加工されたパーツが完成したら、
それらを組み合わせ磨いて形を整えます。
この磨き工程だけは人の手の感覚が頼りです。
最終の形を決定する繊細な作業で、
マルニ木工の中でも限られた職人しかできないとても重要な工程。

最後に塗装をしてようやく完成、皆様の元へお届け致します。

極限までそぎ落とした究極の機能美に繋がる。
木部の接ぎ部分の滑らかさひとつとってもそう。
これは100年後に座っていたいと思える そんな椅子。